それは絡み合う運命と、 儚く、かすかな、時の夢の輪舞。 そう、歪な夢幻の……
運命は、今一度、静かに目覚めようとしていた。 新たに紡がれた夢のなかで。 その時、ひとつの世界が貌を現わす。 アルドとフィーネの消滅した、別の世界が……。
そしてまた同時に、なにかに導かれるようにして、 幾つかの影が次元を超えて、この地に足を踏み入れる。 獣の容貌を持った男、月の娘、盗賊の少女、 運命と戦うさだめの少年。
星の夢と、時の夢……、ふたつの祈りが交錯し、 神はまた嘲笑う。愛に血を流させてやろうと。 地獄の海のように紅く……、 深く……
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